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中二病と書く小説シリーズ/1



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■: 匿名さん
[2025-03-07 23:18:17] [×]
【序章】

世界を救うミッション《ターミナルエデュケーション》、それがお前に与えられた命令《ジ・オーダー》だ。
やれるか、暗黒騎士《ダークネスホーリーナイト》よ。

ーーー

…今日もだ、いまだにあの頃の悪夢がおれを縛り付ける。
あの頃の俺は、クラスの陰キャども2人とつるんで、闇の組織ごっこでよく遊んでいた。

「お前ら、ワガハイは大魔王だ!」
他の2人は軽く敬礼をし、続ける。
「ハッ大魔王様、ぼくはフェネックです。」
「ぼくはヘルピュー、地獄の番人です。」
俺は大魔王、他の2人は闇堕ちフェネックと地獄の番人ヘルピューの役をやっていた。
俺らはいつも通り公園に集まって、"秘密の作戦会議"をしていた。
「今日も、悪から世界の平和を守るぞー!」
『おー!』

そんな時だった、急な強風が吹き荒れる。
急なことだったので、頭の抑えも間に合わず、麦わら帽子が空を舞った。
帽子はフェンスを乗り越え、道路、古びた階段、並木林の奥、さらにその向こうへと渡っていく。
そして鳥居を潜り抜けたそのときだった。青さを増す夏の晴天から、"天空"から、神のお告げが届いたのは。
(お前らに力を授けよう。)
『!?』
不意を突かれたそのときにはもう、神は俺たちの目の前にいて、俺たちは絶句した。
(よく聞け、今世界は《ダークネスミッション》により、世界の終わり《ダークネスエンズ》を迎えようとしている。《ダークネスエンズ》が来たその日には、世界の全てが終わってしまう。頼む、お前らには世界を救う…)
そいつはなにか話しかけていたが、当時の俺はそいつの後光の指したハゲ頭に目が行って、まともに話しなんざきいてなかった。
すると始めに声を出したのは闇堕ちフェネックだった。フェネックは開口一番に、
「だれだよハゲおっさん。」
と言った。
その日、俺は初めて怒りに顔を染めた神の表情を見た。俺たちは"神風"《ストレンジウォームウィンド》によって100km先まで吹っ飛ばされ、そのときは死んだかと思った。

だが、俺たちは無傷だった。


1: 匿名さん 
[2025-04-12 04:32:37] [×]
あげ


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