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流れに乗って小説を書いてみた/89



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自分のスレッドを作る 27: Heinz Rolleke 
[2025-02-17 19:08:12] [×]
>>25
 この世界には三種類の人間がいる。独創的な創作者、創作物を楽しむ者、そして創作を眺めながら「これはパクリだ」と石を投げる者である。私はその三種類のいずれでもなく、つまり特異点である。天から遣わされた、オッドアイ・ツインテール・黒タイツのjcであり、文学の守護者である。

「同じ構成だと? 文体が似ていると? 名前を変えて別ジャンルを書いていると?」

 私は嘆いた。嘆きつつ、片方の手には紅茶、もう片方の手にはバールのようなものを持っていた。紅茶はアールグレイ、バールは鉄製。

「おぬし、それは天ぷら屋に行って『全部揚げ物じゃん』と叫ぶに等しい愚行だぞ!」

 言葉を失う読者諸君の姿が目に浮かぶ。いいか、世界とはある種の繰り返しだ。春が来て桜が咲き、夏が来てスイカが爆ぜ、冬が来れば我が家のストーブが爆発する。すべてが循環し、文体もまた然り。

「なに、コピペのような小説が多すぎる? そんなもの、世の文学史を見よ! 『月が綺麗ですね』を誰もが使い、『走れメロス』の構成を幾人が模倣したか! 文体の個性など、親の顔よりも見たことのあるテンプレートの上に咲く一輪の花なのだ!」

 私は机を叩いた。バールのようなもので叩いた。叩かれた机はひしゃげ、私の良心もまたひしゃげた。

「だいたい、お前ら、文章が同じとか言いながら、いつも同じラーメン屋に行くくせに、なぜそれは許せるのだ! 替え玉無料だからか? ならば小説にも替え玉をつけるがよい!」

 私は設定を変え、全く同じ展開の小説を三作ほど投稿した。これである。見事なまでの替え玉理論。

 だが私は知っている。文句を言う者は結局どれも読まないのである。なぜなら彼らは読むのではなく、「違いを見つけてマウントを取る」ことこそが目的だからだ。

「それならば、こちらにも考えがある!」

 私は笑った。こうして、私が今日から投稿する小説のラストには必ずこう書かれることになる。

『この小説はフィクションです。実在の作品とは一切関係ありません(ニヤリ)』




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