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流れに乗って小説を書いてみた/89



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自分のスレッドを作る 86: 一見さん 
[2025-02-24 21:19:31] [×]
自己紹介?

87: Heinz Rolleke 
[2025-02-25 22:16:51] [×]
宵闇迫る頃、私は三鷹の片隅にひっそり佇む喫茶店「グラン・ギニョール」にいた。扉を開けると、まるで異界への通路を踏み違えたかのような空気が漂っている。壁には不吉な仮面、天井からは異国のランプ、カウンターの奥ではマスターが何やら妖しげなカクテルを調合している。たぶん法的にはアウトな成分が混ざっているだろうが、客は誰も気にしない。

「ところで君、“いあ”の意味を知っているかね?」

 向かいに座る女が、妙に楽しそうに微笑んだ。黒髪、赤いリボン、白い肌。メルヘンチックな佇まいだが、その目は冥界の深淵を覗いているようだった。

「いあ……?」

 私は鸚鵡返しに呟いた。下手に知らぬフリをすると、何か恐ろしい儀式に巻き込まれる気がしたのだ。

「そう、“いあ”。これはね、神々を讃える言葉でもあり――『我は飢えている』という意味もあるのよ」

 飢えている?それはまた、随分と情緒のある言い回しではないか。私ならシンプルに「腹が減った」と言うところだ。

「神というのはね、讃えられたり、求められたりすると、ついつい嬉しくなってホイホイ現界しちゃうの。『いあ』と呼ばれれば、『いあいあ』と答えてしまう。まるで、恋愛に飢えた大学生のようにね」

 ああ、それは確かにまずい。私も学生時代、合コンで名前を呼ばれただけで好きになった経験がある。しかし、神がそれでは困る。少しは威厳を持ってほしいものだ。

「でもね」彼女はグラスを傾けながら、妖しく微笑む。「誰にでも『いあいあ』と口説くのはダメよ」

「……なぜ?」

「浮気はバレるの。神々の世界でも、恋愛のルールは同じなのよ」

 なるほど、これは厄介だ。つまり、ヨグ=ソトースに「いあ」と囁いた翌日に、シュブ=ニグラスにも同じことを言おうものなら、すぐに修羅場が訪れるということか。

「大いなる存在の嫉妬ほど恐ろしいものはないわ。まあ、人間の恋愛でも同じよね。三股くらいかけると、だいたい血を見るわ」

「経験者?」

「さあ、どうかしら?」

 彼女は指先でグラスの縁をなぞりながら、妖しく微笑んだ。

 その時、店の古時計がカチリと鳴り、空気が震えた。いや、確かに震えた。まるでこの世界に小さな裂け目ができたかのように。

 私は嫌な予感がして立ち上がろうとした。しかし、彼女の指先が私の手をそっと押さえた。

「ねえ、貴方も唱えてみない?」

 彼女の声は甘美で誘惑めいていた。まるで、知らずに注文した料理が実はとんでもない罠だったと知った瞬間のように。

 いや、やめておこう。

 私はこの世界に、まだもう少し、未練があるのだから。

88: みどぼんぐり 
[2025-02-25 22:39:46] [×]
ぱくりしかねーな。おまえは

89: バルガリオ 
[2025-02-25 23:28:30] [×]
あしこそがオリジナルぇす!
あしこそがなろう!ぇす!
ふろあがりはしないたそ!


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