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雑談掲示板
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502:
ハル
[2012-09-30 19:17:29]
[×]
ゆらり、ゆらりと影が揺れた。
大好きな彼と知らない女の子の影。
一つに重なったそれを見つめている時間はとても長かった。
長くて、長くて。
「ぷはっ」と、彼が息をし、そこからゆっくりと呼吸を整える。
そんなに激しいキスだったんだね
私には真似出来ないな
彼を名前で呼ぶその女の子。
私は黙ってそれを眺めていた。
心がえぐられるような、そんな感覚に陥ったけど見ずには居られなかった。
彼らの姿を目に焼き付けたかったのか、彼を後から責めたかったのか、単なる好奇心なのか。そんなことは定かでは無い。
503:
ハル
[2012-09-30 19:18:20]
[×]
彼が悪くないことは知ってる。
あの行為が彼の意思を含めたものではないと全部全部分かってるけど、処理しきれないほどの衝撃だったのか、感情が追いつかない。
心では分かってるけど頭が追いつかない、とでも言えば良いだろうか。
いや、むしろ心が追いついていないのかも知れない。
まだ、私で子供だから『貴方が悪いのよ』という風に彼を責め立ててしまいそうになるのだろう。
かといって私が悪い訳でも無い。
あ、でも隙を作るようなことをしたのは私かな。
なんて、1人で葛藤しながら教室へ戻り、彼の帰りを待つ。
ざわつく昼休みの教室に居るハズなのに、何故か世界の真ん中に置き去りにされた、そんな気分だった。
504:
ハル
[2012-09-30 19:19:15]
[×]
沈んだ気分だとか、気分消沈なんて一言では言い表せないほど、沈んでる。
いっそ浮いて来るんじゃないか、なんてバカなことを考える自分にフッと嘲笑を浮かべる。
ああ、なんて愚かなんだ、と。
今なら白石に別れを告げられても受け入れられる気がする。
だって今の私可愛くないもの。
どんなに好きでも、彼が私を捨ててしまえばもう終わりなのだから。
窓をチラッと睨むと私の死んだ顔が映った。
憂いに満ちた表情はムリヤリ口角を上げても消えることは無かった。
ぐしゃぐしゃになった泣き顔を見た方がマシだったかも知れない。
なんて滑稽なのだろう、と笑えたかも知れない。
例え苦笑いでも。
「泣けよ、バカ」
今の私、端から見たら絶対イタい奴だ。
窓に向かって喋りかけて。
「何してるん」
505:
ハル
[2012-09-30 19:21:37]
[×]
後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
ピクン、と体が反応したけど何も無かったようにふてぶ てしく返事をする。
「何?」
白石は知らないんだ。私があの光景を目にしたことも、 嫉妬してることも、全部全部知らないんだ。
白石のバカ。大馬鹿やろう。
白石・・・バカ。大好き。
「白石・・・」 何かがプツンと切れたように涙が溢れ出した。
手の甲で拭っても追い付かない。
それでも必死で拭って、拭って。 狂ったように白石の名前を呼び続ける。
白石、白石、と。
白石に背を向けた私にたくさんの視線が集まる。
506:
ハル
[2012-09-30 19:23:42]
[×]
「白石のバカ。私なんて要らないんだ。あんな子の方が良いんだ」
分かってた。 ただの八つ当たりで、嫉妬で。
最悪な女の子なんだ、私。
「白石、嫌いにならないで」
「自分、俺のことナメとるやろ」
いつもの優しい白石の声では無かった。
いつもとは比べられないほど鋭い声だった。
半端なく強い力で私の腕を引っ張る彼の背中をひたすら見つめながらどこかへ走った。
重い扉を開けて、屋上から光が一筋差し込んだ。
扉の向こうへ行き、閉めるのを確認すると白石は私を壁に押し付け私に口付けた。
泣いた直後なので少し涙の味がした。
「ごめんな」
507:
ハル
[2012-09-30 19:25:15]
[×]
いつもの優しい声で私に謝る彼。
ただの八つ当たりだったのに謝ってくれた彼にきゅん、 と胸が痛んだ。
何度も何度も彼の名前を頭の中で呼んでは勝手に赤面する。
蔵ノ介、蔵ノ介、と。
「ごめん、凪」
ふわりと彼の匂いが広がる。
ぎゅっと力強く抱き締められて耳元で愛しい声がする。
「ごめんな?辛かったやんな。キスされた。告白もされた。」
「うん、もう良いの。私こそごめんね」
ガラにもなく謝ってみると、許さないと悪戯っぽく笑った。
優しく私の頬に唇を落とす。
508:
ハル
[2012-09-30 19:26:28]
[×]
チュッというリップノイズが聴神経を犯す。
昼休みのリップノイズはひどく幸せそうで。
「これで許したる。」
ふわりと微笑むと、白石も微笑み返してくれた。
「大好き、蔵ノ介。」
「俺もやで」 ゆらり、ゆらりと影が揺れた。 大好きな彼と私の影。
幸せそうに重なったそれを眺めては微笑む。
遠くの方ではチャイムの音がした。
実際、遠い訳ではないけれど。
(情緒不安定)
(怒ったり泣いたり笑ったり)
-END-
509:
ハル
[2012-09-30 19:37:37]
[×]
私にも、最高の笑顔で微笑みかけ下さい
あの子が羨ましくて───・・・
(きっとまた)
(あの笑顔で微笑みかけるんでしょう?)
510:
ハル
[2012-09-30 19:39:23]
[×]
くっそー!
誰も来ねえwwwwww
久しぶりに来たのになー(´・ω・`)
511:
黒潮
[2012-09-30 19:55:47]
[×]
ハル!もう少し遅く来てくれよ!wwwwww
そうすれば居たのに!wwwwwwww
小説読むな!
512:
ハル
[2012-09-30 19:57:24]
[×]
ハルだよ(`・ω・´)ゞ
513:
りょう
[2012-09-30 19:59:27]
[×]
はる 女?
514:
ハル
[2012-09-30 20:02:06]
[×]
女だよ~(`・ω・´)
515:
mikuにん
[2012-09-30 20:02:38]
[×]
女だったら?
516:
黒潮
[2012-09-30 20:07:17]
[×]
読んでた!遅れてすまぬ!
ハル!久しぶり!
517:
黒潮
[2012-09-30 20:28:12]
[×]
遅かったかハルまたね!
今度は話そうな!
518:
櫻ヶ谷
[2012-10-06 11:04:44]
[×]
朝登校する時
食堂ですれ違ったとき
下校に偶然後ろを歩いた時
どうしても気になって
馬鹿みたいに探し回って
やっと見つけたの
貴方のお気に入りの
甘い香りの香水
1つ置かれた淡い硝子瓶
でも、ある日貴方が私にくれた
「俺とお揃いな?」
最高の笑顔で
実は持ってるの
…なんて言えないよね、恥ずかしいもの
今は2つ並んでる
綺麗な香水の瓶
519:
櫻ヶ谷
[2012-10-06 11:07:13]
[×]
…何書いてるんだ自分………
520:
白米
[2012-10-06 11:08:04]
[×]
素敵な詩だろ?w
521:
ハル
[2012-10-06 11:08:55]
[×]
アタシも何か書こうかな(=^..^=)ミャー
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